2006年09月16日

契約までその8:損益分岐点

店舗を経営しようと思ったら、まず最初に考えなくてはならないのが損益分岐点らしい。簡単にいえば、毎月の固定費(賃料、光熱費、人件費など)を、稼働日数や客単価で割っていき、1日何人の客がくればペイするのかを計算すること、になるだろう。この数値を出しておけば、その日ごとにどれくらいの利益がでているのかを知ることができる。

とりあえず、29日のうちにざっくりと計算したものを松原さんに送ってみた。すると数時間後に、細かい計算式を入れたエクセルの表と私の出した損益分岐点に対する厳しいコメントが返ってきた。

最初、私が店番をした分の時給は固定費に組み込んでいなかった。しかしそれはダメだそうで、私が働いた分も固定費に組み込む(私も給料をもらう)と、私が最初に設定した客単価ではほとんど利益が出ない。健全な経営とはとてもいえないから、このままならやらないほうがよい、ということだった。

そのエクセルがとても便利な表だったので、さっそく数値をいろいろ入れ替えてシミュレーションしなおしてみる。スタッフの時給をさげて人件費を落とし、かつ料金を少し高く設定してて計算しなおしつつ、客単価をあげるためにどんな工夫が可能かの企画案をピックアップしていった。

その損益分岐点シミュレーション修正版を送ると、松原さんがコメント&課題を返してくれる。そんなやりとりが数回あって、シミュレーションがNO5になったとき「この程度まで持ってこられるなら、実現の可能性が見えてきましたね」というお言葉をいただく。私が「損益分岐点」という言葉を知ってから、ここまでが約1日。

実現可能といわれると、あの店でキャットカフェをやってみたいという気持ちが俄然強くなる。前日にさまざまな書面を送ってはあったけれど、ダメ押しでこの損益分岐点のシミュレーションを送り、「リフォームした上で店舗のルームシェア第一弾としてキャットカフェをやらせてほしい」ともう一度頼み込む。

この時点で、10月上旬オープンするには、かなりタイトなスケジュールになっていた。プランタン銀座の猫展が10日から予定されていたことや、10月には我が家で猫の出産が続くことから、10月上旬のオープンが無理なら、今回は見送るしかないという状況でもあった。

大家さんには「8月中にお返事をいただけないなら、今回のことはなかったものとして潔くあきらめます」と伝える。

あとは待つのみ。


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posted by RIEN at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | RIEN中野店契約まで | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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